水泳は夏に行うものというのが、多くの人の共通認識になっているかと思います。しかし、日本や海外には寒中水泳という文化があり、冬の寒い時期に屋外で行われる行事のことです。
寒中水泳は寒い時期に水の中に入るわけですが、どんなメリットがあるのでしょうか。
そこで今回は、寒中水泳とはどんなものなのか、メリット、起源、開催国、注意点、時間について調査します。
寒中水泳とは?どんなメリットがある?
世間一般的には、寒中水泳はバラエティ番組で行われる罰ゲームというイメージがあります。しかし、日本をはじめ世界各国で寒中水泳の文化は広まっており、伝統行事として行なっていた学校もありました。
ただ、寒中水泳は寒い時期に水に入って行うわけなので、体に大きな負担がかかりそうですが、どんなメリットがあるのでしょうか。
1月上旬に行われる
寒中水泳は、1年間で最も寒い時期である「大寒」(1月20日頃)を中心に、1月上旬から中旬にかけて行われると言われています。そして、寒中水泳が行なわれるのは、海や川といった屋外で行なわれるのが特徴で、室内のプールで行われるものは例外です。
また、寒中水泳は水泳と言われていますが、競泳のように勝負するものではなく、国や地域によって異なります。
メンタル強化
寒中水泳のメリットは、メンタル強化です。冬の時期は水に触れるだけでも、かなり冷たいですよね。一方で、寒中水泳は水着で真冬の海や川に浸かるので、身体的にも精神的にもかなりの負担がかかります。
しかし、人はそういった経験をすることで強くなることができ、一定時間寒中水泳をすることで精神的に強くなることが可能です。
ダイエット
寒中水泳は何十分も行なうわけではないので、一見すると消費カロリーは高くないように感じられます。しかし、人の体は体温を維持しようとしている時に、かなりのカロリーを消費する仕組みになっているので、通常の運動よりも高い脂肪燃焼効果が期待できるそうです。
ただ、必ずしも寒中水泳を行なったからといって、ダイエット効果があるというわけではなく、個人差もあるので普通に運動するといいかもしれません。
血管・循環機能の改善
寒中水泳は冷たい水の中に入るので、体に悪そうというイメージがありますね。しかし、寒中水泳を行なうことで、冷たい水が心臓や血管を刺激し、血流が活発になるとされています。
そして、血流が活発になることで、冷え性や肩こりといった血の巡りが上手くいっていなかった症状が改善されたり、疲労回復が促進される効果もあるそうです。
体が丈夫になる
寒中水泳を行なうことで、体が丈夫になるとも言われています。寒中水泳はあえて冷たい水の中に入るので、身体は体温維持しようと防御反応を起こし、寒さへの耐性ができるとも言われています。
その結果、寒中水泳を行なっている人は、風邪を引きにくい体質になるとも言われているようです。
認知症予防?
寒中水泳は身体が丈夫になったりと、身体的に強くなるという効果が期待されています。ただ、寒中水泳の効果はそれだけに留まらず、認知症予防にもなると考えられているそうです。
寒中水泳を行なうことによって、体内で「低温ショックタンパク質」という物質が生成されます。「低温ショックタンパク質」が生成されることにより、神経変性疾患の発症を遅らせる可能性があると言われています。
寒中水泳の起源や開催国は?
2026年3月現在、寒中水泳は健康目的などで行なう人が多くなっていますが、なぜ行なわれるようになったのでしょうか。
また、寒中水泳は精神統一の一環として日本では行なわれていることがありますが、海外ではどうなっているのか気になりますよね。それでは、寒中水泳の起源や開催国について詳しくみていきましょう。
儀式だった
寒中水泳は今でこそエクササイズなどとして捉えられていますが、古くは禊(みそぎ)儀式だったと言われています。川や海の水で体を清めることで、心身の穢れを落とし、神に祈りを捧げて新しい年の無病息災を願うといった目的で行われていたそうです。
そして、江戸時代になると、寒中水泳は武士などの忍耐力・精神力を鍛えるものとして行なわれるようになり、明治時代では健康法や地方の行儀へと変わっていったと言われています。
日本・フィンランド・ノルウェーなど
寒中水泳は日本以外でも行なわれており、ロシアや中国、カナダ、フィンランド、スウェーデンといった国で行なわれてきました。これらの国の共通点は冬の気温が氷点下になるということで、親しまれ方はそれぞれ異なります。
日本では精神統一という意味で行なわれていますが、ロシアでは大晦日や正月に行なわれている風物詩です。また、フィンランドやノルウェーといった北欧では、サウナの後に湖に入るという文化があります。
寒中水泳の注意点や時間についても
寒中水泳は様々なメリットがあることですが、デメリットが全くないというわけではありません。というのも、寒中水泳は真冬に水に入るという行為なので、身体に大きな負担がかかってしまいます。
では、寒中水泳を行なう場合の注意点や時間といったことはどうなっているのでしょうか。
健康診断をしておく
寒中水泳は真冬に冷たい水の中に入るという行為なので、心臓などに大きな負担がかかります。そして、最悪の場合、心臓まひや低体温症といった症状を引き起こし、命を落としてしまうことも少なくありません。
そういったリスクを低くするためにも、寒中水泳を行なう前に健康診断を行なっておくことが重要です。ずっと病気をしていない健康の人でも、万が一ということがあるので、少しでも万全の状態にしておきましょう。
すぐに身体を温められるようにしておく
寒中水泳をする際には、すぐに身体を温められるようにしておきましょう。上記でも触れたように、寒中水泳によって体温が一気に低下し、低体温症になってしまう可能性があります。特に、水から上がってから一気に体温が下がっていくので、すぐに温められる準備をしておくことが重要です。
また、寒中水泳のする前に、乾布摩擦で身体を慣らしておいたり、冷水のシャワーを30秒浴びるといった事前準備も必要になります。
最大でも10分
寒中水泳は激しい動きをしませんが、冷水によって一気に体温が奪われてしまうので、最大でも10分までにするようにしましょう。
また、最大でも10分と説明しましたが、寒中水泳を初めて行うという人は、数分程度にしておき、慣れてきてから時間を増やすことが重要です。いきなりマックスでやってしまうと、身体にかかる負担が大きいので、安全を確保するためにも無理をせずに行ないましょう。
まとめ
今回は寒中水泳とはどんなものなのか、メリット、起源、開催国、注意点、時間について調査しました。
寒中水泳は体質改善にもなるものですが、リスクもあることなので、しっかりと事前準備をしておくことが重要です。また、寒中水泳は決して1人では行わず、万が一何かあった時に動けるように複数人で行なうようにしましょう。













