ボルダリングとは?クライミングとの違いは?初心者でも安心なコツも紹介!

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ボルダリングとは?クライミングとの違いは?初心者でも安心なコツも紹介!

街中でカラフルな石が壁一面に散りばめられた施設を見かけることはありませんか?それがボルダリングのジムです。オリンピック競技にも採用され、年齢や性別を問わず楽しめるスポーツとして人気を集めています。

今回は、ボルダリングの基本的なルールから、クライミングとの違い、初心者が上達するコツ、強豪国の情報まで、これから始めたい方にぴったりの情報を詳しく解説していきます。

目次

ボルダリングってどんなスポーツ?

ボルダリング(Bouldering)とは、英語の「boulder(巨大な丸い石)」に由来する言葉で、高さ4~5m程度の壁(岩)を、ロープなどの命綱を使わずに自分の手足だけで登るスポーツです。

発祥は、自然の中にある大きな岩を登るアウトドアの遊びでしたが、現在では人工の壁に「ホールド」と呼ばれるカラフルな突起物を取り付けたインドアのボルダリングジムが普及し、日本全国に500軒以上の施設が存在しています。

ただ単に力任せに登るのではなく、どのホールドを、どういう順番でつかみ、どこに足を置くかというルート(課題)を考える必要があるため、「体を使ったチェス」とも呼ばれるほど、頭と体をフルに使うのが大きな魅力です。

ボルダリングとクライミングの違いとは?

「ボルダリング」と「クライミング」同じように使われがちな2つの言葉ですが、実は明確な違いがあります。

一言でいうと、クライミングという大きなジャンルの中に、ボルダリングが含まれているという関係性です。

クライミング(Climbing)は直訳すると「登ること」であり、岩を登るロッククライミングや氷壁を登るアイスクライミングなど、登る行為全般を指します。その中で、道具を使って登るものをエイドクライミング、自身の体だけで登るものをフリークライミングと呼びます。

ボルダリングは、この「フリークライミング」の一種です。同じフリークライミングの競技である「リード」が高さ15m以上の壁をロープ(命綱)をつけて登るのに対し、ボルダリングは高さ5m以下の壁をロープを使わずに登り、下には安全のための分厚いマット(クラッシュパッド)が敷かれているのが最大の特徴であり違いです。

初心者でも安心!上達する3つのコツ

いざ壁を前にすると、腕の力だけで登ろうとしてすぐに疲れてしまう初心者がたくさんいます。以下の3つのコツを意識するだけで、劇的に登りやすくなります。

腕ではなく「足」で登る(三点支持)

初心者が最もやりがちな失敗は、腕の力(懸垂の力)で体を引っぱり上げようとすることです。足の筋肉は腕の何倍も強いため、手は壁から体が離れないようにホールドを軽くつかむだけにし、足で立ち上がる力を使って登るのが基本です。はしごや階段を登る感覚をイメージしてください。また、両手両足の4点のうち、3点を壁に残して1点だけを動かす「三点支持」の姿勢を保つとバランスが安定します。

 ホールドは「指の力を抜いて」持つ

大きくて持ちやすい「ガバ」と呼ばれるホールドを持つとき、無意識にギュッと強く握り込んでしまいがちですが、これではすぐに前腕がパンパンに疲れてしまいます(この状態を「パンプする」と言います)。無駄な力を抜き、ホールドの出っ張りに指を引っ掛けるようにして軽く持つのがコツです。

 登る前に「オブザベーション」をする

壁に取り付く前に、どのホールドを右手で持ち、どこに左足を置くのか、ゴールまでのルートを頭の中でシミュレーションすることを「オブザベーション(オブザベ)」と言います。登りながら考えると体力を激しく消耗するため、地上にいる間にしっかり計画を立てることが上達の近道です。

実は日本は超大国!ボルダリングの強豪国

クライミングはもともと、フランス、イタリア、オーストリア、スロベニアといったアルプス山脈周辺のヨーロッパ諸国が伝統的な強豪国として知られてきました。フランスにはボルダリング発祥の地と言われる「フォンテーヌブロー」の森があり、かつては圧倒的な強さを誇っていました。

しかし、近年では日本が世界トップの超強豪国として君臨しています 。各大会の成績上位選手のポイントを加算して決まるワールドカップ(W杯)の国別ランキングにおいて、日本は2014年からなんと10年近く連続で世界1位をキープし続けています。

日本の強さの背景には、国内に500軒以上ものインドアジムがあり、若手選手が育ちやすい環境が整っていることや、細かな重心移動を要求される日本独自の緻密な課題(ルート)設定が選手の技術を底上げしていることなどが挙げられます。

世界を席巻する日本の代表選手たち

日本の強さを牽引しているのは、世界ランキングの上位を独占するトップ選手たちです。

男子では、ダイナミックでアクロバティックな動きを得意とし、日本人初のW杯年間チャンピオンに輝いた楢崎智亜(ならさき ともあ)選手が長年チームを牽引しています。

出典元:TAMY Climbing Channel

さらに近年は、2023年にわずか16歳でW杯デビューを飾り、そのまま年間王者に輝いた安楽宙斗(あんらく そらと)選手が台頭し、パリオリンピックの男子ボルダー&リード種目で銀メダルを獲得するなど、世界中にその名を知らしめました。

参考サイト:Olimpics.com

2024年のW杯年間ランキングでは安楽選手が1位、楢崎明智選手が2位、楢崎智亜選手が3位と、日本勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げています。

女子も負けてはいません。東京五輪とパリ五輪で活躍を見せた野中生萌(のなか みほう)選手や、パリ五輪ボルダー&リードで4位入賞を果たした森秋彩(もり あい)選手などが日本代表を牽引しています。

突出した一人のスター選手だけでなく、大会ごとに異なる選手が決勝に勝ち上がる「選手層の厚さ」こそが、日本代表最大の武器です。

まとめ

ボルダリングは、ロープを使わずに自分の体ひとつで壁を登る、フリークライミングの一種です。特別な道具は必要なく、動きやすい服さえあれば気軽に始められるため、初心者にもおすすめのスポーツです。

腕力に頼らず足の力で登るコツをつかめば、パズルを解くような知的な面白さにきっと夢中になるはずです。

日本は世界トップの強豪国でもあり、選手たちの活躍を見るのも楽しみの一つとして、ぜひ一度お近くのジムで挑戦してみてはいかがでしょうか!

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