走り幅跳びの世界記録とは?助走のコツや距離は?ルールが変わるって本当?

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走り幅跳びの世界記録とは?助走のコツや距離は?ルールが変わるって本当?

走り幅跳びは、助走をつけてどれだけ遠くへ跳べるかを競う陸上競技の花形種目のひとつです。棒高跳びや走り高跳びと並んで多くのファンを魅了するこの種目には、奥深いルールや技術が詰まっています。今回は走り幅跳びの世界記録をはじめ、助走のコツや注意したいルールについてわかりやすくご紹介します。

目次

走り幅跳びの世界記録はどのくらいすごいのか

まずは気になる記録から見ていきましょう。

男子の走り幅跳び世界記録

男子の走り幅跳び世界記録は、アメリカのマイク・パウエル選手が1991年に東京で樹立した8m95cm(風速+0.3m)です。

この記録の凄いところは、すでに30年以上が経過しているにもかかわらず、いまだに誰も更新できていないことです。当時のパウエル選手との戦いで話題になったカール・ルイス選手でさえ、同じ大会で8m87cmという大記録を出しながら及ばなかったほど。走り幅跳びの世界記録は、まさに「奇跡の一跳び」と言っても大げさではないでしょう。

ちなみにパウエル選手は100m走でも10秒45の自己ベストを持ち、陸上選手としての身体能力の高さが記録に反映されていることがわかります。

女子の走り幅跳び世界記録

女子の走り幅跳び世界記録は、旧ソビエト連邦のガリナ・チスチャコワ選手が1988年にレニングラードで記録した7m52cm(風速+1.4m)です。

こちらも男子と同様、約35年以上にわたって破られていない大記録。現代のトレーニング技術やシューズの進化をもってしても更新されていないのは、当時の記録がいかに突出したものだったかを物語っています。

走り幅跳びの助走距離とコツ

走り幅跳びの記録を左右する大きな要素のひとつが「助走」です。

助走距離に決まりはあるの?

結論から言うと、助走距離に厳密な制限はありません。公認競技場では助走路が最低40m以上確保されているため、最大でもその範囲内で自由に決められます。

一般的に、トップ選手は40〜45m程度の助走を取ることが多く、ジュニア選手や女子選手は35〜40m前後が目安とされています。ただし、「長ければ長いほどいい」というわけではなく、助走が長すぎると踏切前に減速してしまうこともあります。自分がトップスピードに乗れる適切な距離を見つけることが重要です。

助走で意識したいポイント

助走では、踏切の直前までしっかりスピードを維持することが大切です。スタートから徐々に加速し、最後の数歩でピークスピードに達するようなリズムを作るとよいでしょう。

また、追い風をうまく利用することも走り幅跳びならではの戦略です。短距離走と同じく風速2.1mを超えると追い風参考記録となるため、風向きを見極めながら自分のタイミングで走り出せるのもこの種目の面白さのひとつです。

空中での跳び方は3種類ある

走り高跳びのように高さを競う種目と違い、走り幅跳びは飛距離を伸ばすために空中姿勢の工夫が欠かせません。

かがみ跳び

踏切後、空中で上半身を脚に引き寄せるように折りたたむ跳び方です。複雑な動きがなく、初心者でも取り組みやすいのが特徴。まず走り幅跳びを始めたい方にとって最初の選択肢として適しています。脚を高く振り上げることを意識するだけで距離が伸びやすくなります。

反り跳び

空中で腰を前に突き出し、両手を大きく広げたバンザイのような姿勢を作る跳び方です。最高点を過ぎたら、一気に上半身と下半身を折りたたんで着地へ移ります。無理に姿勢を作ろうとするよりも、自然な身体の反りに任せるイメージで跳ぶのがコツです。

はさみ跳び

空中で1〜2歩歩くようにリズムよく脚を動かす、上級者向けの跳び方です。ランニング動作に近い動きであるため助走のスピードを活かしやすく、上半身が前のめりになりにくいという利点もあります。世界のトップ選手の中には3〜3.5歩分も空中で脚を回転させる選手もおり、東京五輪で入賞を果たした橋岡優輝選手もこの跳び方で知られています。

走り幅跳びのルールが変わったって本当?

「ルールが変わった」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。実際のところ、大きなルール変更というよりは、より細かく明文化・整備されてきたという表現が正確です。いくつか重要なポイントを整理してみましょう。

記録が無効になる主な条件

走り幅跳びで記録が無効(ファール)になる場合は主に以下の4つです。

①踏切線を越えた場合

踏切の瞬間、シューズのつま先が踏切線より前に出てしまうと即ファールとなります。大きな国際大会では踏切板に粘土板が設置されており、足跡が残るかどうかで正確な判定が行われます。

②踏切板の外側から踏み切った場合

踏切板は幅が決まっているため、その範囲外で踏み切るとファールです。助走中にバランスが乱れた場合に起こりやすいので注意が必要です。

③着地後に踏切線側へ戻った場合

着地後、踏切線に近い方向へ戻ったり触れたりすると記録が無効になります。試技が終わったら、必ず砂場の奥側(踏切線から遠い方向)から退場するのが安全です。

④宙返りのような動作をした場合

かつて力学的な優位性から「空中回転跳び」が試みられたこともありましたが、危険な跳び方として現在は公式に禁止されています。これは選手の安全を守るための重要なルールとして明確に定められています。

風速のルールにも注意

風速が追い風で2.1m以上の場合は追い風参考記録となり、公式な記録としては認定されません。走り幅跳びの世界記録を狙う選手にとっては、風速の管理も重要な条件のひとつです。

まとめ

走り幅跳びの世界記録は、男子が8m95cm(マイク・パウエル、1991年)、女子が7m52cm(ガリナ・チスチャコワ、1988年)で、ともに長年にわたり更新されていない歴史的な記録です。助走距離に制限はなく、自分に合った距離でトップスピードに乗ることが大切。空中での跳び方は「かがみ跳び」「反り跳び」「はさみ跳び」の3種類があり、それぞれに特徴があります。

ルールについても、踏切や着地に関する禁止事項をしっかり把握しておくことが、記録を確実に残すうえで欠かせません。次に走り幅跳びの試合を見る機会があれば、ぜひ選手の跳び方や助走のリズムにも目を向けてみてください。きっとこれまで以上に深く楽しめるはずです。

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