『カバディ』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

『カバディ』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

アジアで人気の「カバディ」とはどんなスポーツなのかご存知でしょうか?最近では、日本でも競技人口が増えてきており、人気漫画で知ったという人も多いようです。

今回は、そんなカバディのルールや競技人口、歴史について詳しく調査しました。どんな代表選手がいるのかなどもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

カバディとはどんな競技?

カバディとは簡単に言うと「鬼ごっこ」「ドッジボール」「格闘技」が融合したようなスポーツです。相手をタッチして自分のコートに帰ってくることができたら、得点が入ります。

出典元:カバディを有名にしたいKabaddi Life

カバディはインド発祥の素手で行うスポーツで、インドやバングラディシュでは国技として人気です。

カバディの基本ルール

カバディは1チーム10~12名で構成され、試合中は各チームから7人ずつコートに出て、2チームで対戦。コートの中央で半分に分け、チームごとに入ります。

試合は男子が20分ハーフ、女子が15分ハーフで間に5分間の休憩。両チームが攻撃と守備を交互に行い、より多く得点したチームが勝ち。

出典元:ワールドマイナースポーツ

基本的に公式戦では「男子は85㎏以下、女子は75㎏以下」という体重制限が設けられています。

攻撃側:レイド・レイダー

攻撃することを「レイド」といい、攻撃側のチームからは「レイダー」と呼ばれる攻撃手を1人選び、相手陣地に入ります。レイダーは「カバディ、カバディ…」と常に発声し続けながら守備側の選手にタッチを試みます。

この発声を「キャント」といい、レイダーはキャント中しか攻撃できません。キャントをしなかったり、明らかな息継ぎや不明瞭な場合などは相手に得点が入ってしまいます。

ちなみにキャントの意味は特にないそうで、日本でいう「ヨイショ」や「わっしょい」のような掛け声みたいなものなんだとか。

守備側:アンティ

守備側の選手のことを「アンティ」といい、レイダーを捕まえて相手陣地に戻らせなければ、1点を獲得。

タッチされたり、捕まえられたレイダーはアウトとなり、味方が得点するまではコート外に出され試合に戻れません。アウトになったレイダーは味方が得点したら、1得点につき1人がコートに復活できますが、ボーナスポイントによる復活はありません。

片方のチーム全員がアウトになった状態を「ローナ」と呼び、その場合、相手チームに2点を与えれば全員がコート内に復帰できます。

Do or Die Raid

3回連続得点できない攻撃「Empty Raid」が続くと、3回目に入ったレイダーは得点しなければ強制的にアウト。

このルールはこれまでプロカバディでのみ適用されていましたが、最近は国際大会でも使用されており、日本国内の大会でも2017年から使われています。

使用される用具やコートの特徴について

カバディは素手で行うため使用される用具などはなく、体1つでどこでも誰でもできるスポーツです。

出典元:日本カバディ協会公式 カバディTV

コートの大きさは男女で違い、男子は13m✕10m、女性は12m✕8mです。中央にコートを2分割するミッドラインがあり、1番後ろのエンドラインの手前にポークライン、ボーナスラインの2本のラインがあります。

注目すべき国内外の代表選手たち

インド発祥のスポーツのため南アジア出身の選手が多いですが、日本人の注目選手もご紹介します。

サチン・タンワール

インド出身のSachin Tanwarはプロリーグで活躍する選手で、インド代表でもあります。2022年のアジア競技大会でインドの金メダル獲得に貢献。

出典元:Pro Kabaddi

2024年には契約額が1番高いレイダーとなり、「Do or Dieスペシャリスト」の愛称を持つ選手です。

スニル・クマール

インド出身のSunil Kumarもプロリーグで活躍し、インド代表として金メダルを獲得。この動画では、ポジションが右カバーの背番号11をつけたディフェンダーです。

出典元:Pro Kabaddi

スニル・クマール選手も2024年のディフェンダーとしての契約額が最も高く、注目の選手です。

モハメドレザ・シャドルイ・チアーネ

イラン出身のMohammadreza Shadloui Chiyanehは、海外選手の中でも最も高額な契約額で、2024年はオールラウンダーとしてもトップの契約額でした。インドのプロリーグで活躍中ですがイラン代表でもあります。

出典元:Pro Kabaddi

ディフェンダー寄りで、過去にはベストディフェンダーに選ばれたことも。

今福優作

日本人の今福優作(いまふく ゆうさく)は2025年7月現在、現役の東京大学4年生。

人気漫画「灼熱のカバディ」に影響され、大学生からカバディを始めたそうです。早稲田大学のカバディサークルで活動し、2025年6月に行われたカバディチャレンジカップでMVPを獲得。攻撃のエースとして、日本代表候補にも選出されています。

カバディの歴史

カバディはインドを中心に南アジアで長い歴史を持つ伝統的スポーツで、起源は約2000年前に武器を使わずに猛獣を取り囲んだ狩りから始まったとされています。

競技としては、1980年にアジア大会の正式種目となり、日本も1990年代から選手を派遣し始めました。1998年には国内初の国際試合が開催され、それ以降は毎年全日本大会や代表選考会も行われています。

日本と世界の競技人口は?

日本国内のカバディ競技人口は約400人、世界では約1000万人と言われています。マイナースポーツと言われていますが、用具が不要で誰でも始めやすいことから、東南アジアでは広く普及しており、競技人口もとても多い人気のスポーツです。

日本でも人気漫画の影響などもあって、年々増加していると言われています。

カバディの魅力や注目ポイント

カバディの1番の魅力は、体1つあればどこでも誰でもできるという所。ルールもわかりやすく、人気の国では子供たちが遊びでやっているほど。また攻守の切り替えが早いため、テンポよくスピーディーな展開が飽きさせません。

出典元:テレビ静岡ニュース

体力や体格面はもちろんですが、チームスポーツのため頭を使って戦術や戦略を立てているところも注目です。

まとめ

ここまで、カバディとはどんなスポーツなのかについてご紹介しました。日本ではまだあまり知られていませんが、漫画の影響もあって知名度や人気が上がってきています。手ぶらで誰でもどこでもできるスポーツなので、始めやすいのも魅力的ですよね。これからさらに人気が出てくるであろうカバディに注目です!

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