『クリケット』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

『クリケット』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

世界中で親しまれているスポーツの一つ・クリケット。その競技人口は驚くほど多く、なんと世界で25億人もの人々がクリケットをプレーしています。地球上の人口約3分の1が親しんでいるクリケットですが、2028年にはロサンゼルスオリンピックで追加競技となっています。そんなクリケットですが、ルール等が気になる人も多いでしょう。今回は、『クリケット』について、調査しました!

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クリケットってどんな競技?

クリケットは、11人で1チームをつくり、攻撃と守備を1イニングずつ交互に行い、総得点の多い方が勝ちとなります。スポーツマンシップと社交を重んじているスポーツで、ユニフォームは純白、芝生のグラウンドに、試合中のティータイムといった優雅な雰囲気が特徴です。国籍問わずに同じリーグでプレイすることもあり、国際交流が楽しめるのもクリケットの魅力ですよね。

クリケットの基本ルール

クリケットの基本ルールについて、見ていきましょう。

①攻撃

攻撃はバッツマン(打者)の2人がペアとなり、打者と走者に分かれます。打者が投球を打つと、打者は走者へ、走者は打者へ向かって走り、ボールが戻ってくる前に反対側のウィケットまで走りきれば1点獲得です。1往復すれば2点、境界線をゴロで超えると4点、ノーバウンドで超えると6点が加算され、打者はアウトになるまで打ち続け、360度どこに打っても得点となります。アウトは投球によりウィケットを倒される(野球のストライク)、打球をノーバウンドでキャッチされる(野球のフライ)、 反対側まで走りきる前に送球でウィケットが倒される(野球の内野ゴロです。どちらかの打者がアウトになると、次の打順となり、10人アウトになるまで続けるという流れですね。

②守備

守備は、ボウラー(投手)、ウィケットキーパー(捕手)、フィールダー(野手)があります。ボウラーは助走してOK、肘を曲げてはならない、ボールをワンバウンドさせて投球するといったルールですね。

使用される用具やコートの特徴について

続いて、使用される用具やコートについて見ていきましょう。

  • バット(バッティングバット):ボールを打つための道具で、木製や合成素材で制作しており、バットの形状や重さはプレーヤーの好みで異なってきます。
  • ボール:投げられ、打たれる球で、革で作られた中にはコアが入っており、国際規格ではレザーボールが使用されています。
  • ウィキット(スタンプとバウルズ):ボールを投げる側と打つ側の間にある三本の木製の柱です。

その他、基本的なユニフォームであるパッドやグローブ、ヘルメットなどは野球とほぼ同じですね。守備用も手袋、キャッチングパッド、ヘルメットなどが含まれています。クリケットは芝生でおこなわれるので、クリケットスパイクという安定したスパイクつきシューズも必須です。

コート

クリケットのフィールド(コート)は、中央にある縦長のピッチと呼ばれる場所を指します。フィールドは高さ71cmの3本の杭と、それを繋ぐベイルが刺さっており、これがウィケットです。ピッチは2本のウィケット間と幅2.64mのエリアで、この範囲で投球が行われます。だいたい野球場程度の広さで、長径60m、短径40mほどです。

注目すべき国内外の代表選手たち

クリケットで注目の選手を、見ていきましょう。

①ベンジャミン・アンドリュー・ストークス

ベン・ストークスはニュージーランド・クライストチャーチ出身の、プロクリケット選手です。豪快なバッティングスタイルで知られ、2019年に世界年間最優秀選手賞であるサー・ガーフィールド・ソバーズ・トロフィーを受賞しました。

②ジョー・ルート

ジョー・ルートはイギリスの国際クリケット選手で、以前はテストチームのキャプテンを務めていました。イギリス国内クリケットのヨークシャー代表でもあります。

③木村昇吾

木村昇吾さんは大阪府大阪市城東区出身で、元プロ野球・西武の選手でした。ワイヴァーンズクリケットクラブに所属しており、日本におけるクリケットの普及に貢献しています。

クリケットの歴史

クリケットはイギリスの国技で、野球の原型ともいわれています。13世紀に羊飼いの遊びとして始まったと言われ、その歴史は非常に長いのですね。17世紀以降、イギリスが全世界に領土を拡大し、オーストラリア、インド、南アフリカと植民地に広がっていきました。いわゆる「スポーツマンシップ」もクリケットから生まれ、「紳士・淑女のスポーツ」と言われています。1971年からはワールドカップも開催され、南アジア諸国でも人気で、トップ選手の年収は30億円を超えます。

日本と世界の競技人口は?

世界中で約3億人がクリケットをプレーしていると言われており、特に人気なのは、イングランド、インド、パキスタン、オーストラリア、南アフリカなど。これらの国々では、クリケットは単なるスポーツ以上の存在で、国民的人気を博し、世界中で急速に拡大しています。特に、アジア、オセアニア、イギリス連邦諸国で強い人気を誇っていますが、日本では4000人ほどとまだ競技人口が少ないのが現状です。とはいえ、グラウンドの整備や子ども向け体験教室など、地道な取り組みが実を結んでおり、2028年ロサンゼルスオリンピックへの採用も追い風となっているようです。アメリカではマイナーリーグクリケットが設立されるなど、クリケットの普及に意欲的みたいですね。

クリケットの魅力や注目ポイント

クリケットは野球でいうファウルゾーンがなく、ミスもチャンスにつながるところが魅力です。個人とチームの双方で戦略性と技術の高さが求められますが、それが面白さにつながっています。世界的に人気が高いスポーツであり、異文化交流の場となるのも良いポイントです。白ユニフォームや芝生のグラウンド、ティータイムといった、イギリスならではの独特な雰囲気も魅力だと思います。

まとめ

今回は、クリケットについて、紹介しました。クリケットは世界で3億人ほどがプレーしており、日本でもじわじわと人気を集めています。紳士淑女のスポーツと言われるほど礼儀作法を重んじており、野球より日常的に楽しみやすいのが特徴です。年齢関係なく気軽に楽しめるので、ぜひ一度プレーしてみたいですね。

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