剣道のルールは複雑?暗黙のルールがあるって本当?防具の決まりについても解説!

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剣道のルールは複雑?暗黙のルールがあるって本当?防具の決まりについても解説!

剣道は武道であり、スポーツでもあるので部活動としても盛んです。また、海外でも人気がありますが、剣道 何段まであるのかやルールなどをしっかりと知っているという人は多くありません。

さらに、剣道は基本ルール以外に暗黙の了解と呼ばれるものがあるというのは、本当なのでしょうか。

そこで今回は、剣道のルールは複雑なのか、暗黙のルールがあるって本当なのか、防具の決まりについて解説します。

目次

剣道のルールは複雑?暗黙のルールがあるって本当?

剣道は誰もが知っている競技で、習っていたという人も意外と多いです。しかし、一般的なイメージでは剣道のルールは複雑そう、痛そうといった意見があります。では、剣道のルールは複雑になっているのでしょうか。

また、剣道は試合に勝利してしまっても、特定の行為を行なってはいけないという暗黙のルールがあるとも言われていますね。

それでは、剣道のルールは複雑なのか、暗黙のルールがあるのか探っていきましょう。

試合時間が年齢などで異なる

剣道のルールが複雑というイメージが持たれてしまっているのは、試合時間が年齢や大会によって異なることが多いからではないでしょうか。

全日本剣道連盟が定めたルールでは、基本的には試合時間は5分となっています。しかし、体力や筋力が乏しい小学生はおよそ2分、中学生は3分、高校生は4分となっていることが多いです。

ただ、大会の規模によっては1分30分ということもあるので、こういった部分が剣道のルールが複雑だとされる要因になっているかもしれません。

判定が分かりにくい

剣道は面(頭)、胴(体)、小手(腕)といった有効部位に、竹刀が当たった場合に1本と判断されます。しかし、剣道は武道でもあるので技だけではなく、精神面といった気持ちの部分が重要視されていますね。そのため、剣道では「面」などと叫びながら打ち込んでいきますが、その際に当たった部位と異なっていた場合は有効とは認められません。

こういったルールは一般的には馴染みが薄く、ハイスピードの中で攻防が行なわれるので複雑と感じられてしまうのではないでしょうか。

残心?

剣道には残心という言葉があり、それがルールを複雑にしているかもしれません。剣道は刀の代わりに竹刀を用いているとされており、相手を切ったとしても反撃される可能性があるというように考えられています。

そのため、仮に声もしっかりと出ていて有効部位に打ち込んでいたとしても、油断している構えを見せてしまうと残心と判断されてしまい、1本と判定されないことがあるそうです。また、表面上には残心しているように感じられなくても、1本を認められないケースがあるとされています。

基本は3本勝負

剣道の試合は試合時間が定められていますが、3本勝負でもあります。そのため、先に2本を先取した方が勝者となるようになっていますが、大会で異なることがあるとも言われているようです。

大会によっては1本勝負となっていたり、審判員の判定によって勝敗が決められたりすることがあるとされています。また、剣道における1本は有効部位に打突しただけではなく、反則行為を2回行なった場合も対象となると定められているようです。

禁止行為

剣道のルールには禁止行為が定められており、場外反則と鍔迫り合いなどがあります。

剣道の試合は9m~11mの四角形がエリアとなっており、その範囲から外に出てしまった場合が反則となるので注意が必要です。また、相手に反則をさせようと無理押し出そうとした場合は、押した方が対象となってしまいます。

そして、鍔迫り合いは鍔部分で押し合っていることで、打突する意思がなく、時間稼ぎと判断された場合は反則となってしまうようです。そして、コロナ以降は鍔迫り合いのルールは厳しくなっており、3秒以内と定められています。

ガッツポーズは禁止

剣道は礼節と品格を重んじる競技であり、過度に喜怒哀楽を表したり、相手や審判に暴言を吐いたりした場合は反則となります。これらは剣道の暗黙のルールとして知られており、具体的には勝利後にガッツポーズすることが禁止になっているそうです。

ガッツポーズなどが禁止になっているのは、対戦相手へ敬意と感謝の気持ちを持つべきという考えがあるからなので、行なわないように注意しましょう。

剣道の防具の決まりについて

剣道は使用される竹刀についても定められており、年齢・性別に応じて長さや重さが決まっています。竹刀の長さや重さが定められているのは公平性を期すためであり、2014年頃には先端が細くて重心が手元に集中しているスーパーバランス竹刀が出回っていたことなどが影響しているそうです。

また、竹刀だけではなく、防具においても従来のものとは異なるものが流行していたとされていますが、どのようなルールが定められているのでしょうか。

それでは、剣道の防具の決まりについて解説していきます。

素材

上記でも説明したように、近年の剣道の防具は軽量性が求められるようになり、動きやすさが追及されるようになりました。

しかし、剣道の防具の本来の役割は、打突から身を守ることです。剣道を体験したことがある人であれば分かると思いますが、竹刀で叩かれるのはかなり痛く、体の芯に響くような感覚があります。

そのため、面や小手といった部分に使われている素材には、十分な打突の衝撃緩衝能力があるものと明記されています。

たしかに、剣道の防具は重いので軽くしたくなりますが、衝撃を和らげることも重要ではないでしょうか。

長さ

剣道の面には面布団と呼ばれる肩付近まで伸びている部分などがあります。また、剣道は専用の剣道着を着用しますが、裾などがかなり長いですよね。そのため、剣道着と防具を着用した状態はかなり動きづらく、体力を消費してしまうことが多いです。

そして、防具は軽量化されていただけではなく、有効部位を狭くするために面垂と呼ばれる部分や小手布団部を短くするという傾向がありました。人によって有効部位の範囲が違うというのは不公平になってしまうので、面垂や小手部の長さが明確に定められるようになったそうです。

まとめ

今回は剣道のルールは複雑なのか、暗黙のルールがあるって本当なのか、防具の決まりについて解説しました。

剣道は振る舞いなどが重要視されている競技であるので、使用する道具の管理も求められています。竹刀は竹が使われているのでささくれができてしまうことがありますが、安全面で問題があるので試合で使うことができず、反則の対象になることもあるので定期的に手入れを行なうようにしましょう。

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