世界で最も愛されているスポーツといっても過言ではないサッカー。日本でも年々サッカー熱が高まっていますが、そのサッカー熱に影響されるようにフットサル熱も近年日本では急速に高まりつつあります。でも実際にサッカーとフットサルはどのような違いがあるのか、把握していないという方も多いようです。そこで今回の記事ではフットサルとサッカーの違いについて解説します。
フットサルとサッカーの違いについて
フットサルとサッカーの違いですが、異なる点はかなり多く実在しており一見似たような競技にも思えますが実際は似て異なるスポーツと言っても過言ではありません。ではそんな数多く存在するフットサルとサッカーの違いの中でも、特に大きな違いを7選ピックアップしてみました。フットサルとサッカーの違いを明確に把握することで、フットサルの特徴やルールを理解でき、より楽しめるようになると思うので、是非一度目を通していただければと思います。
競技人数、コートサイズが違う
フットサルとサッカーの違いで最も大きな違いといえるのは、競技人数の違いです。11人でプレーするサッカーに対してフットサルはゴールキーパーを含めて5人と半分以下の人数となっています。
またフットサルはサッカーの半分以下の人数でおこなわれる競技だけに、必然的にコートのサイズもサッカーよりも狭く設定されています。下記がサッカーとフットサルのコートの比較になりますのでご確認ください。
- サッカー:縦90mから120m、横45mから90m
- フットサル:縦32mから42m、横から18m~22m
競技人数やコートサイズを比較してみても、フットサルはサッカーの3分の1ほどの規模の競技と言えるのではないでしょうか。
フットサルは基本的に屋内で開催される
大雨や大雪の中でも開催されることの多いサッカーに対して、フットサルは原則屋内の体育館で開催されます。サッカーのように雨や強風などの天候状況やピッチコンディションなどによってプレーが左右されることはなく、常に同じ条件下での試合が開催されると言えるでしょう。サッカーのようなスパイクをフットサルで使用することは禁じられており、体育館用のシューズを着用することになります。
ただ、近年は日本でもフットサルの普及により屋外の人工芝のフットサルコートが多く設立されました。こういった屋外の人工芝のフットサルコートはフットサルの公式戦で使用されることはないものの、アマチュアの大会やワンデーカップなどは頻繁に開催されています。
ボールが違う
実はフットサルとサッカーとでは使用されるボールが違うことはご存じでしたか。サッカーの場合、中学生以上のカテゴリーでは5号球サイズのボールが使用されていますがフットサルで使用されているボールサイズは小学生のサッカーで使用される4号球サイズのボールが採用されています。またフットサル用のボールはサッカーボールと比較して弾みにくいローバウンドのボールとなっており、その性能から足に吸い付くようなボールコントロールが容易にできるようになります。ボールサイズや性能も全然違うため、ボールを購入する際はくれぐれもサッカー用とフットサル用を間違えないように注意してくださいね。
オフサイドがない
フットサルとサッカーの違いの中でも特に大きな違いとも言えるのは、オフサイドのルールです。サッカーの醍醐味であり、得点機会を大きく左右するオフサイドですが、実はフットサルではそのオフサイドルールが一切採用されていません。極端な話、選手が相手ゴール前に陣取ってボールを待つようなサッカーでは絶対に見られない光景も度々目にすることとなります。
ただ、オフサイドがなくてもフットサルはコートサイズが狭く、常にスピーディーな試合展開となるので競技バランスが破綻するわけではありません。むしろサッカーでは考えられないような戦術が採用されることもあり、フットサルにしかない魅力として認知されています。
交代が自由
交代人数が1試合通して最大4回、5人までと定められているサッカーとは違い、フットサルの交代は自由で何人でも何回でも後退を行うことができます。これによりフットサルでは試合中の選手の温存やターンオーバーが可能となり、常に強度の高い試合展開を維持し続けることが可能です。同じ室内競技のバスケットボールも交代人数が自由なだけに、サッカーというよりバスケットボールに近い印象を持つ方も多いようですね。
ただ、交代が自由なだけに試合中の強度はかなり高く、サッカーよりも選手への負荷が何倍も高いと言われています。それだけにどのタイミングで主力選手を休ませるのかも戦術的なポイントの一つと言えるでしょう。
競技時間も違う
前後半合わせて90分の試合時間を設けているサッカーに対し、フットサルは前後半合わせて40分とかなり短めです。これは前述したように試合強度が高すぎるが故の時間設定だともいえるでしょう。
またサッカーとフットサルではただ単に競技時間が違うだけではなく、フットサルの場合はボールがコートの外に出ると時間が止まるプレイングタイムを採用しています。これにより時間稼ぎなどのプレーができなくなり、よりクリーンで時間を厳守した試合展開を楽しめるようになっているのです。
レッドカード後の処分も異なる
サッカーでレッドカードをもらってしまった選手は退場するだけでなく、残り時間を数的不利な状況でプレーせざるを得なくなりますが、フットサルの場合はこのルールも若干異なっています。フットサルでレッドカードをもらった場合、サッカー同様に該当選手は退場させられますが得点が入る、もしくは2分が経過すればコートに戻って競技に復帰することができるようになっています。フットサルの場合、サッカーよりも戦術的な理由でレッドカードをもらうプレーを選択するケースも少なくないようです。
まとめ
今回はフットサルとサッカーの違いについて紹介しましたがいかがでしたか。一見似た競技にも思えますが、こうして比較するとまるで別の競技であることがわかりますよね。是非今回の記事で紹介した違いを把握して、フットサルを観戦してみてはいかがでしょうか。きっとサッカーとはまた違う楽しみ方ができるはずです。