『コーフボール』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

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『コーフボール』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

オランダ発祥のスポーツ「コーフボール」をご存知でしょうか。バスケットボールやネットボールの要素を取り入れた玉入れのような独特なチームスポーツです。

今回はそんなコーフボールについて、ルールや代表選手、歴史から魅力まで幅広く調査しました。動画なども交えて詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「コーフボール」ってどんな競技?

コーフボール(Korfbal)はオランダ語で「korf=籠」「bal=球」という意味を持つ、男女混合でプレーする球技です。

出典元:ワールドマイナースポーツ

コーフボールは、性別や体格差を気にせずに戦えるスポーツとしても評価されています。

実はオリンピックの公開競技として1920年1928年に扱われたことも。その後はオリンピック未採用競技を扱う多種競技大会「ワールドゲームズ」にも採用されています。

コーフボールの基本ルール

コーフボールの基本ルールについてご説明します。

出典元:大都会おかやま

  • 各チームは男女各4人ずつの8人編成。
  • ドリブルや走りながらの移動は禁止。パスを介してボールを運びます。
  • ボール保持中、片足を動かして位置を調整することはできますが、歩くのは禁止。
  • 相手のコーフにボールを通過させることで1点が入ります。
  • ゴールの周り360度どこからでもシュートできます。

反則・ペナルティについて

タックルや押すなどの接触・妨害行為は原則禁止。過度な身体的接触は反則になり、反則や重大なミスに対してペナルティショットが与えられる場合があります。

使用される用具やコートの特徴について

コーフボールで使用される用具やコートはシンプルですが、ゾーン制やシュート条件、男女混合ルールなどが複雑さと戦略性を与えています。それぞれの特徴について、以下にまとめました。

出典元:ワールドマイナースポーツ

使用される用具

使用される用具については以下の通りです。

ボール

IKF公認のラウンドボール(サイズ5程度)が使われ、重量は445〜475g、周囲68〜70.5cm程度と定められています。

コーフ(籠)

柱に取り付けられた筒状の籠で、ゴールはこのコーフを上から通過させる形で行います。バックボード(バスケットゴールの板)はありません。ゴール部分の筒は直径約41cm、バスケット部分の高さは約3.5 mに設置されます。

コート・フィールド

屋内コートは40m✕20mが標準サイズ、屋外フィールドは60m✕30mに設定されることもあります。

コートは真ん中にセンターラインが引かれ、攻撃側・守備側のゾーンに分かれます。各ゾーンには各チームから2人の男性・2人の女性が配置され、各チームの選手は基本的にゾーンをまたいでの移動はできません。

注目すべき国内外の代表選手たち

コーフボールはマイナースポーツの1つですが、特にオランダやベルギーといった強豪国を中心に、注目される選手も存在します。また、日本でも少人数ながら代表選手が活動しており、以下では国内外の注目選手をご紹介します。

①Mick Snel(ミック・スネル):オランダ

出典元:Korfbal

オランダ出身の選手で、コーフボール界で若くして名を上げた選手の1人。オランダ国内リーグで長らく活躍し、2010-11シーズンにはチームトップでリーグ優勝を果たしつつ、得点王争いに顔を出す実力を示しました。

ナショナルチームでも2011年の世界選手権で代表入りし、その後も欧州選手権や世界選手権でタイトルを重ねています。

②Wim Scholtmeijer(ウィム・スコルトメイアー):オランダ

出典元:Korfbal

元選手で、後にコーチとしても活躍した人物であり、選手時代にはオランダ国内で複数の国内選手権優勝、ヨーロッパ選手権優勝などを経験。
その後はオランダ代表チームの監督を務め、監督としても多くのタイトルを獲得しており、コーフボール界屈指の指導者として知られています。

③真柴啓輔(ましば けいすけ):日本

日本国内では代表選手として知られる人物で、世界選手権出場経験者。コーフボールを広める活動にも意欲的である旨が紹介されたことも。

また、日本代表選手団の中でも「顔」としてメディア露出することが多く、日本国内での普及における重要な存在となっています。

コーフボールの歴史

コーフボールは1902年頃のオランダで、教師のニコ・ブロークフィセがスウェーデンのスポーツ「ringboll」に改良を加えて誕生。

出典元:石川テレビ公式チャンネル

1903年にオランダ国内のコーフボール協会、1933年に国際的な統括団体であるIKFが設立され、ヨーロッパ諸国を中心に普及。1978年以降は世界コーフボール選手権が4年ごとに開催され、現在ではワールドゲームズにおける正式競技の一つでもあります。

近年では屋外やビーチコーフボールも整備され、よりカジュアルな環境でプレーできる場が増えています。

日本と世界の競技人口は?

コーフボールは69か国以上でプレーされていると言われ、オランダ国内には約500のクラブ、9万人以上の選手がいます。強豪国としてはオランダ、ベルギー、台湾が挙げられ、世界大会で上位を争う常連国です。

ビーチコーフボールも近年ヨーロッパを中心に大会が開催され、2024年にはオランダがヨーロッパ大会優勝、日本は15位でした。

そんな日本での競技人口は約1000人程度と言われており、日本コーフボール協会がクラブ運営や代表派遣、普及活動を行っています。

出典元:マイナースポーツ図鑑【MYSPORTS】

コーフボールの魅力や注目ポイント

コーフボールの最も大きな特徴は「男女混合」が公式ルールとして必須である点です。これによって性別による競技格差を減らし、戦略性・チームワークを重視した競技性が生まれます。

実際、選手のインタビューでも「性別を超えて楽しめる」「体格が劣る選手でも戦略や技術で活躍できる」という意見が見られます。

ワールドゲームズ採用競技のため、国際大会が定期的に開催されており、国際交流・競技機会に恵まれています。また、近年ではビーチ形式も拡充され、よりカジュアルな環境でも楽しめるようになってきているのも魅力です。

出典元:メ~テレニュース

まとめ

ここまで、コーフボールについてご紹介しました。コーフボールは日本国内ではまだ小規模ながら、代表選手たちが国際大会に挑戦を続けています。性別を超えて戦える公平性、チーム戦略性、参加しやすさといった観点から、コーフボールはこれから注目が期待されるスポーツの1つです。

興味のある方はぜひ1度体験してみてはいかがでしょうか。

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