数あるスポーツの中でも選手のぶつかり合いがトップクラスに激しくとても迫力のあるアメリカンフットボールとラグビー。両者は似た性質を持っており、「同じスポーツなのでは?」と思う人もいるようですが、実は違いが結構ある別々のスポーツなんです。今回はアメフトとラグビーの違いや、それぞれのルール、魅力について紹介しますよ。
アメフトのルールは?
まずはアメフトとラグビーのルールを簡単に紹介します。アメフトはプレーを通して相手陣地に攻め込み、コートの端までボールを運んでタッチダウンを目指すスポーツです。
ディフェンス側がボールを蹴ってキックオフ、オフェンスがボールを捕球し、相手にタックルされた地点から攻撃を開始して相手のエンドゾーンを目指します。1stダウンから4thダウンの4回の攻撃のチャンスで相手のゴールへ向けて10ヤード獲得すると攻撃続行、これを繰り返してタッチダウンを目指すのですが、10ヤード獲得出来なかった場合は自陣へ向けてパントキック、ボールを大きく戻し、攻守交代に備えます。
ラグビーのルールは?
続いてラグビーですが、ラグビーはプレーを通して相手陣地に攻め込み、トライゾーンにボールを持ち込んでトライを目指すスポーツです。サッカーのように攻守はプレー中に目まぐるしく入れ替わります。相手のトライゾーンを目指してチーム一丸ボールを運ぶものの、その途中で相手にボールを奪われてしまうとその瞬間からみんなで防御に回らないといけないというスリリングさがラグビーの特色なのですね。
出典:浦安D-Rocks
アメフトとラグビーの違いとは?
軽く両スポーツのルールについて紹介した所で、ここからはアメフトとラグビーのルールの違いについて紹介していきますよ。大前提、両者とも「長方形上のフィールドでボールをランやパスを駆使して相手陣地の一番奥まで運ぶのを目指す」という点は共通しているので、そこは抑えておいてくださいね。
また、これも少しややこしいのですが、ラグビーにも「ラグビーユニオン(15人制ラグビー)」と「ラグビーリーグ(13人制ラグビー)」の二通りがあり、更に7人制など様々なレギュレーションがあります。ここでは日本で主流のラグビーユニオンを扱いますよ。
フィールドの大きさ
アメフトのフィールドの大きさは長辺(サイドライン)120ヤード、つまり約109.73m、短辺(エンドライン)160フィート、つまり約48.78mと規定されています。ラグビーのフィールド、ピッチの大きさは長辺144m、短辺70メートルです。ただ、トライライン間の長さは100mですよ。全体的にラグビーの方が大きいですね。
試合人数
アメフトの試合人数は11人です。一方でラグビーの試合人数は15人。ラグビーの方が人数が多いのは、フィールドの大きさを考えると納得ですよね。選手交代は、試合人数が多いラグビーの方が一試合8人までと制限されており、アメフトだと制限なしで交代できます。より激しいゲームになるアメフトの方が故障者が出るリスクも高く、そういった点も加味したルールなのでしょう。
試合時間
試合時間は、アメフトが1クォーター15分の4クォーター制、合計60分です。一方ラグビーは前後半40分の合計80分ですよ。ただ、アメフトはラグビーと比べてプレーが止まる場面が非常に多く、休憩時間も含めると実際の時間は2時間半から3時間ほどかかることが多く、ラグビーよりも長時間かかる傾向にありますよ。
得点方法
肝心の得点方法は、ある程度共通していますが細かい所が異なります。
タッチダウンとトライ
アメフトで最も多くの点数を得られるタッチダウンは、相手のエンドゾーンまでボールを持ち込めば成立します。ランナーがボールを持ってエンドゾーンに走り込むか、エンドゾーン内にいる味方へ直接パスを通せばタッチダウンとなり、6点入ります。
トライはラグビーでの得点手段で、相手チームのゴールエリアにボールを持ち込んだ後、そのボールを地面につける必要があります。フィールドの端っこへボールを持った選手がダイブする姿を見たことがある人は多いと思いますが、それはボールを地面につけないといけないからなのですね。トライが成立すれば5点入ります。
アメフトのその他の得点手段
アメフトでは、タッチダウン後に敵陣ゴール前3ヤードからの攻撃権が1回与えられ、キックでゴールポストの間を通すとトライ・フォー・ポイント1点が貰えます。この時、キックではなく、再びチームで攻めてタッチダウンを成立させるとポイント・アフター・タッチダウンで2点貰えます。こちらはキックよりも難易度が高いですよ。
攻めるダウン中にキックでゴールポストの間を通すとフィールドゴールで3点になります。これはタッチダウンが難しい時に狙うプレーになりますね。また、攻守がはっきり分かれているアメフトにおいて、守備側に2点が入る「セイフティ」というルールもありますよ。
ラグビーのその他の得点手段
ラグビーではトライ後にゴールキックを行う権利が与えられ、ゴールポストの間を通すことが出来ればコンバージョンゴールで2点貰えます。アメフトのトライ・フォー・ポイントに似ていますね。
相手が反則を犯した際にはペナルティゴールが与えられ、ゴールポストの間を通したら3点貰えます。また、ボールを地面にワンバウンドさせてからキックしてゴールポストの間を通すドロップゴールもあり、これは決まれば3点。こちらはプレー中に選手の判断で行います。
パスとタックル
アメフトとラグビーといえば、パスとタックル、ブロック。パスは、ラグビーでは前にボールを進めるのにパスを使うことは出来ません。前パスNG、基本走ってボールを進めるのですね。一方アメフトでは一度の攻撃に一回だけ、前方にパスを出せます。
ラグビーにおいては、タックルはボールを持った選手以外に仕掛けてはいけません。一方アメフトだと誰にブロックしてもOKなんです。
装備
ブロックのルール周りは装備にも影響を与えており、ラグビーでは半袖半ズボンのユニフォームにヘッドセットもマウスピースも任意で、防具はショルダーパッドのみ利用可能といった感じです。一方アメフトは全身をパッドで覆う義務があり、ヘルメット、マウスピース共必須、全身のパッドをジャージで覆って戦います。ブロックが多く、ラグビーより危険なアメフトならではの装備規定ですね。
ボール
アメフトやラグビー特有の楕円形のボールにも、実は両者で違いがあります。アメフトの公式試合ボールは茶色で、白い縫い目が必須、重さは397gから425gで、素材は本革ですよ。大きさは縦527〜540mm、横705〜724mmです。
一方ラグビーの公式試合ボールは白で、白い縫い目は必要なし、重さは410gから460gで素材は合成皮革です。大きさは縦580〜620mm、横740〜770mmですよ。全体的にラグビーボールの方が大きめですね。
最後に
今回はアメフトとラグビーの違いや、各スポーツのルールについて紹介しました。アメフトはラグビー以上の迫力がある、怖いくらいの激しさを感じる事ができるスポーツで、一方でターン制の側面があることから見やすいスポーツでもあります。一方ラグビーはサッカーのようなスピーディでスリリングな攻防、一瞬の隙で相手陣地を突っ走る選手のかっこよさなどを感じることが出来るスポーツなんですね。