世界には様々なクラブがあり、それぞれが所有しているスタジアムがあります。日本よりもサッカー人気が高い世界では毎試合何万人という数のサポーターがスタジアムに足を運びますが、収容人数などはどうなっているのでしょうか。
そこで今回は、サッカースタジアム収容人数ランキング世界トップ5やスタジアムとドームの違いを紹介します。
サッカースタジアム収容人数ランキング世界トップ5は?
サッカースタジアムで有名なのは、世界的ビッククラブであるレアル・マドリードのサンティアゴ・ベルナベウやFCバルセロナのカンプ・ノウ、サッカーの聖地と呼ばれているウェンブリースタジアムなどの名前が挙げられます。また、国内では浦和レッド・ダイヤモンズの埼玉スタジアム2002や日本代表戦などが行なわれる国立競技場などがありますが、収用人数的にはどこのスタジアムの名前が挙げられるのでしょうか。
それでは、サッカースタジアム収容人数ランキング世界5を詳しくみていきましょう。
綾羅島メーデー・スタジアム
サッカースタジアム収容人数ランキング世界1位と言われているのは、朝鮮民主主義人民共和国にある綾羅島メーデー・スタジアムです。綾羅島メーデー・スタジアムの最大収容人数は114,000人と言われており、1989年5月1日にできたことからメーデーという言葉が名前に入っていると言われています。
また、綾羅島メーデー・スタジアムは世界でも最大級の多目的競技場ではありますが規模の大きさでいえば12番目となっているそうです。ただ、綾羅島メーデー・スタジアムよりも大きい競技場はサーキットなどとされています。
エスタディオ・バノルテ
綾羅島メーデー・スタジアムに次ぐ収容人数を誇っているのが、メキシコのクラブ・アメリカのエスタディオ・バノルテというスタジアムになります。エスタディオ・バノルテの収容人数は105,000人とされており、サッカースタジアム専用としては最大級になるのではないでしょうか。
エスタディオ・バノルテはエスタディオ・アステカという名前でしたが、2023年に改称されました。エスタディオ・アステカは2026年に行なわれる2026 FIFAワールドカップの試合会場として使用されることが予定されているようです。
ブキット・ジャリル国立競技場
ブキット・ジャリル国立競技場はマレーシアにある複合型競技場で、収容人数は100,000人を誇ります。ブキット・ジャリル国立競技場はサッカーマレーシア代表の試合会場として使われることが多いですが、かつてはイギリス連邦に属する国や地域が参加するコモンウェルスゲームズのメインスタジアムとして使われていたようです。そのため、ブキット・ジャリル国立競技場は陸上競技場でもあるので、トラックなどが設置されています。なので、形的には日本の国立競技場と似た雰囲気がありますが、規模は東南アジア最大級となっています。
カンプ・ノウ
サッカースタジアム収容人数ランキング世界4位は、スペイン・FCバルセロナの本拠地であるカンプ・ノウがランクインしています。カンプ・ノウの収容人数は99,354人となっており、ヨーロッパの中で最大級のサッカースタジアム専用です。
カンプ・ノウは言わずと知れたFCバルセロナの本拠地としても知られており、観光地でもあることからも多くのサッカーファンがスタジアムツアーで訪れることがあります。
カンプ・ノウはスタンドや外観が美しいだけではなく、水捌けまでしっかりと計算された設計になっています。
FNBスタジアム
FCバルセロナのカンプ・ノウに次いで大きいとされているのが、2010 FIFAワールドカップの試合会場としても使われたFNBスタジアムです。FNBスタジアムは南アフリカのヨハネスブルグにあるスタジアムで、収容人数は94,700人となっています。
FNBスタジアムはサッカー南アフリカ共和国代表や国内のプロクラブであるカイザー・チーフスが本拠地として使っているようです。また、2010 FIFAワールドカップの決勝戦に使われただけではなく、アフリカネイションズカップ2013でも使用されました。
サッカースタジアムとドームの違いは?
サッカーの試合会場は基本的にスタジアムと名の付く場所で行なわれていることがほとんどですが、ごく稀にドーム型を使用しているクラブもあります。しかし、サッカーは屋外で行なわれるスポーツで、雨や風、雪といった天候に左右されることが少なくありません。では、なぜほとんどのサッカークラブでドームが導入されないのでしょうか。
また、スタジアムとドームではどのような違いがあるのかも気になりますよね。それでは、サッカースタジアムとドームの違いについて詳しくみていきましょう。
天井の有無
スタジアムとドームの大きな違いは、丸天井が付いているか、付いていないかだとされています。
サッカーではドーム型のスタジアムがないのでイメージしづらいですが、野球では東京ドームや札幌ドームなどがイメージしやすいのではないでしょうか。
スタジアムは屋根がないので屋外競技場という分類に入りますが、ドームは壁や屋根で囲まれているので屋内競技場と言えます。
ただ、改修工事を行なったサンティアゴ・ベルナベウは開閉式の屋根が導入されるなど、サッカー専用スタジアムでも最新の設備が導入されてきているようです。
収容人数の大きさ
スタジアムはドームよりも収容人数が多く、キャパシティ面でも違いがあると言えますね。
スタジアムに分類されている日産スタジアムの収容人数は約72,000人となっており、ドーム型である東京ドームは約46000人、札幌ドームは41,000人となっています。
東京ドームや札幌ドームは野球が行なわれることを前提にした設計になっているので、フェアグランドなどを入れるとなると、多目的競技場である日産スタジアムなどよりも小さくなってしまうようです。
天候
スタジアムは雨や風といった天候に左右され、ファンやサポーターも試合観戦をするのに苦労してしまいます。しかし、屋根に覆われているドームはそういった天候に左右されずに観戦することができますし、冷房機能も効果的に発揮できるようになっているので夏の時期でも楽しむことが可能です。
ただ、会場全体を覆うということはそれだけコストがかかってしまうので、スタジアムよりも建設費用がかさんでしまうのがデメリットではないでしょうか。
まとめ
今回はサッカースタジアム収容人数ランキング世界トップ5やスタジアムとドームの違いを紹介しました。
意外にもサッカースタジアム収容人数ランキング世界トップ5には、ヨーロッパを本拠地としているクラブのスタジアムなどはほとんど入っていませんでした。街の中心地にあるクラブは立地的に大きくすることが難しかったのかもしれないですね。気になるスタジアムがあったら実際に訪れてみましょう。