「フットゴルフ」という名前を聞いて、どのようなスポーツなのか気になった方もいるのではないでしょうか。日本フットゴルフ協会の公式サイトでも大会や選手の情報が発信されていますが、競技の全体像までは知らないという方もいるでしょう。 この記事では、フットゴルフの基本から代表選手、競技人口、誕生からの歴史までをわかりやすく紹介します。
フットゴルフとはどんな競技?
フットゴルフは、サッカーボールを使い、ゴルフと同じようにコースを回る競技です。できるだけ少ないキック数でカップへ入れることを目標にします。
特別な道具はほとんどいらず、芝生の上で気軽に挑戦できます。サッカーの蹴る技術と、ゴルフのようにコースを読む戦略が組み合わさっている点が大きな特徴です。
球技の要素を掛け合わせた発想は、サッカーとラグビーの特徴を併せ持つゲーリックフットボールにも通じ、近年広がる新しいスポーツの一つといえるでしょう。
出典元:カミナリの記録映像【公式】
フットゴルフ早わかり
| 発祥 | 2008年ごろのオランダ |
|---|---|
| 統括団体 | 国際フットゴルフ連盟(FIFG/2012年設立) |
| 使う道具 | 5号球のサッカーボール |
| コース | 18ホールが主流(9ホールもあり) |
| 日本の競技人口 | およそ1万人(日本フットゴルフ協会) |
| 勝敗の決め方 | カップまでのキック数が少ないほど好成績 |
フットゴルフの基本ルール
進め方はゴルフとよく似ており、キック数の合計が少ないほど好成績になります。ただ蹴るだけでなく、地形や風、芝の状態を読み取る判断力も問われます。
覚えておきたい基本の決まりを、下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スタート | 各ホールのティーエリアからボールを蹴って始める |
| スコア | カップに入るまでのキック数の合計で競う |
| ホール数 | 18ホールが主流で9ホールの設定もある |
| キック | ボールが完全に止まってから蹴りドリブルは不可 |
| 禁止事項 | 他の選手のボールに当てる行為は認められない |
ゴルフと同じく、ホールごとに基準打数であるパーが設定されており、それより少ない打数で上がることを目指します。打数が基準より多ければスコアは不利になり、合計打数の少なさがそのまま順位へ反映されます。
コース外へ出たり池に入ったりした場合は、ゴルフと同様に罰打が加わります。細かな決まりはあるものの、流れ自体はつかみやすい競技です。
使用する用具とコースの特徴
フットゴルフは高価な道具をそろえる必要がなく、サッカーボールが1つあれば始められます。自然のなかでプレーできる開放感も、人気を後押ししている要素の一つです。
出典元:IMP.OFFICIAL
必要な用具
使用するのは、おもに次の3点です。
- 競技には5号球のサッカーボールを使う
- 芝を傷めないようスパイクは禁止で、トレーニングシューズやフットサルシューズを履く
- 服装は襟付きシャツやハーフパンツなど、ゴルフに近いスタイルが基本となる
コースの特徴
多くは既存のゴルフ場を活用し、1ホールの距離はおよそ30〜200メートルです。バンカーや池、起伏といった障害も配置されています。
カップの直径は約50センチと大きめで、蹴り込んだボールがしっかり収まる設計です。全18ホールを回ると、合計で2000〜3000メートルほどの距離になります。
歩いて回る時間はおよそ2時間が目安とされ、ゴルフよりも短い時間で気軽に楽しめる点も魅力です。
フットゴルフの代表選手は?
フットゴルフには国際フットゴルフ連盟であるFIFGが運営する世界ランキングがあります。各国の公認大会で得たポイントを競い、上位選手は世界選手権へ招かれます。ここでは国内外の注目選手を取り上げます。
ベン・クラーク(イングランド)
イングランドを代表するトップ選手です。正確なロングキックを武器に国際舞台で実績を重ね、2018年にモロッコで開かれた世界選手権では、男子個人で準優勝しました。
マティアス・ペローネ(アルゼンチン)
同じ2018年の世界選手権で、男子個人を制したのがアルゼンチンのペローネ選手です。緻密なショットと戦略的な試合運びで知られ、競技の普及にも力を注いでいるといわれています。
日本代表の活躍
日本勢も国際大会で結果を残しています。2023年にアメリカのオーランドで行われたワールドカップでは、女子の団体戦で日本が優勝しました。
個人戦でも三浦尚子選手が3位に入るなど、世界で通用する実力を示しています。元サッカー選手をはじめ、幅広い経歴を持つ選手が日本代表として国際大会に挑んでおり、こうした活躍が国内の競技熱を高めるきっかけになっています。
フットゴルフの歴史
フットゴルフは2008年ごろ、オランダで生まれたとされています。サッカー選手が練習後の息抜きに、ゴルフ場でボールを蹴って遊んだことがきっかけと伝えられています。
2009年には最初の大会が開かれ、2012年に国際フットゴルフ連盟であるFIFGが設立されました。同じ年にはハンガリーで第1回ワールドカップも実現しています。
発祥国のオランダは、男女混合の球技であるコーフボールを生んだ国としても知られます。その後も加盟国は増え続け、現在は世界40か国以上に広がりました。
フットゴルフ年表
| 年 | おもなできごと |
|---|---|
| 2008年 | オランダでフットゴルフが考案される |
| 2009年 | オランダで最初の大会が開かれる |
| 2012年 | FIFGが設立されハンガリーで第1回ワールドカップ |
| 2018年 | モロッコでワールドカップを開催 |
| 2023年 | アメリカのオーランドでワールドカップを開催 |
日本と世界の競技人口について
日本フットゴルフ協会によると、国内の競技人口はおよそ1万人とされています。JリーグのOB選手などの参加をきっかけに、2020年代へ入って一気に広まりました。
出典元:おじさんだけど、遊んでもいいですか?Presented by CHAP UP
世界全体では数十万人規模との見方もありますが、統計によって幅があり、正確な人数ははっきりしていません。中心となるのは20〜40代の世代だといわれています。
近ごろは親子で楽しめるイベントやジュニアの育成も始まり、10代の選手も少しずつ増えているようです。栃木県の那須国際カントリークラブなど、本格的なコースを備えた施設も各地に整ってきました。
フットゴルフの魅力と注目ポイント
最大の魅力は、だれでも手軽に始められる点です。体力よりもテクニックや集中力が問われるため、年齢や性別を問わず長く続けやすい競技といえます。
手軽に楽しめる点は、砂浜で行うフレスコボールや、プールの底で競う水中ホッケーなど、ほかのマイナースポーツにも通じる魅力です。
特別な体力がなくても戦略しだいで上位を狙えるため、仲間や家族と自然のなかで交流しながら長く楽しめます。サッカー経験者なら技術を生かしやすく、未経験でもすぐにコースを回れる間口の広さが、競技の裾野を着実に広げています。
まとめ
フットゴルフは、サッカーとゴルフの魅力を併せ持つ新感覚のスポーツです。ルールはシンプルで始めやすく、観戦でも選手の技術や戦略を楽しめます。日本でも競技人口が伸びており、身近な場所で挑戦できる環境が整いつつあります。機会があれば、一度体験してみてはいかがでしょうか。










