ビーチサッカーのルールとは?代表選手や競技人口は?歴史についても紹介

海外在住者に向けて情報を発信しています。
ビーチサッカーのルールとは?代表選手や競技人口は?歴史についても紹介

ビーチサッカーは砂浜で行なわれているサッカーの一種で、裸足で行なうことやアクロバティックなプレーが特徴となっています。ビーチサッカーはワールドカップが開催されるほどの規模ですが、ルールなどをご存知でしょうか。

そこで今回は、ビーチサッカーのルールや代表選手にはどんな人がいるのか、競技人口、歴史について紹介します。

目次

ビーチサッカーのルールは?

ビーチサッカーはサッカーから派生したスポーツであるので、基本的なルールなどは同じです。しかし、ビーチサッカーはサッカーよりもスポットライトを浴びることが少ないので、詳しいルールなどを知らないという人も多いのではないでしょうか。それでは、ビーチサッカーのルールを詳しく解説します。

試合時間

ビーチサッカーの試合時間は12分×3ピリオドとなっています。サッカーは前半と後半と2回しか分かれていませんが、3回になっているのがビーチサッカーの特徴と言えるのではないでしょうか。

1ピリオド12分と短いのは、砂地は通常よりも体力が削られてしまうことなどを考慮したことだと考えられますね。また、ビーチサッカーではボールが外に出たり、ファウルによって試合がストップしている際に時間をカウントしないプレーイングタイムが導入されています。

コートのサイズ

サッカーは縦が105m、横が68mという広大な広さとなっていますが、ビーチサッカーのコートは縦が37m、横が28mとなっています。ビーチサッカーはサッカーよりも7分の1の大きさで行なわれており、形も長方形ではなくて正方形に近いのが特徴です。

人数・選手交代

ビーチサッカーはサッカーよりもコートのサイズが小さくなっているので、それに伴い人数も変更されています。ビーチサッカーの人数は5人となっていますが、交代枠に制限がないのが特徴です。

そのため、ビーチサッカーでは自由に選手を入れ替えることができるので、選手の疲労を抑えることができます。

ボールインバウンド

サイドラインを割った後のプレーでは、サッカーはスローイン、フットサルではキックインが導入されていますが、ビーチサッカーではボールインバウンドというルールが採用されています。ボールインバウンドとはスローインとキックインを状況に応じて選択できるルールです。

4秒ルール

ビーチサッカーではゴレイロ(ゴールキーパー)やディフェンス側の選手は、4秒以内にペナルティエリア外にボールを持ち出さなければならないというルールがあります。また、ゴレイロはハーフウェラインより自陣では、4秒までしかボールを持つことができません。

フリーキック

ビーチサッカーのフリーキックは全てが直接フリーキックで、キッカーはファウルを受けた選手が蹴らなければなりません。

サッカーでは各チームに1人はセットプレーを得意にしている選手がいますが、ビーチサッカーの場合は全ての選手が蹴ることができなければいけないようですね。

ビーチサッカーの代表選手はどんな人がいる?

ビーチサッカー日本代表はこれまでにFIFAビーチサッカーワールドカップに13回出場して2021年に準優勝、AFCビーチサッカーアジアカップには11回も出場し、2009年、2011年、2019年に優勝を果たしています。

ビーチサッカー日本代表の成績はかなり凄いことですが、これまでにメディアで報じられたことはありません。では、FIFAビーチサッカーワールドカップで準優勝したことがある日本代表には、どんな選手がいるのでしょうか。

茂怜羅 オズ

ビーチサッカー日本代表には、レジェンドと呼ばれている茂怜羅オズ選手がいます。茂怜羅オズ選手はブラジル・リオデジャネイロ出身で日本に帰化しました。

茂怜羅オズ選手は世界最高のフィクソとも表されるほどの実力者で、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021では選手兼任監督として出場して日本代表を準優勝に導きます。また、FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019では、大会優秀選手にも選出されました。

上里琢文

上里琢文選手は京都サンガF.C.やFC琉球といったJクラブでプレイしたことがある元プロサッカー選手で、2020年からビーチサッカー選手として本格的に活動するようになりました。

また、上里琢文選手はJクラブだけではなく、オーストリアやフィリピンといった海外経験もあり、大舞台でも動じないメンタリティと両足から繰り出される正確なキックを武器にしています。

また、上里琢文選手はイベント会社に勤める会社員でもあり、故郷である宮古島のテレビ番組のMCを務めるなど多彩な顔を持っているそうです。

ビーチサッカーの歴史

ビーチサッカーは日本国内ではそこまで人気があるとは言えませんが、FIFAビーチサッカーワールドカップなどの実績だけを見れば、サッカーよりも凄いと言えます。

ビーチサッカーはブラジル発祥と言われており、ベテランとなってきたサッカー選手の活躍の場という役割もあるようです。そんなビーチサッカーは1993年にマイアミビーチで、ブラジル、アメリカ、アルゼンチン、イタリアが参加した初めての国際大会が開催されました。

そして、1995年にブラジルのリオデジャネイロでビーチサッカーの世界選手権が初めて行なわれ、1996年にプロツアーが開始されます。また、1998年には欧州プロビーチ作家リーグが創設され、世界最大級のプロツアーへと成長しました。

競技人口は?

2025年9月現在、ビーチサッカーの競技人口に関する正確なデータなどは出ていないとされています。

しかし、ビーチサッカーは徐々に様々な国々に広まっているとされており、1回目のFIFAビーチサッカーワールドカップ時点でブラジル、スペイン、ポルトガル、フランス、アルゼンチン、ウルグアイ、日本、ウクライナ、アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、タイとった12カ国が参加していました。

また、スイスやロシアもビーチサッカー強豪国と言われており、発祥の国であるブラジルでは3万人を動員できるコートがあるそうです。

まとめ

今回はビーチサッカーのルールや代表選手にはどんな人がいるのか、競技人口、歴史について紹介しました。

日本では馴染みの薄いビーチサッカーですが世界選手権が開催されたり、プロツアーが行なわれていたりするのでメディアで注目を集める日も近いのではないでしょうか。

また、ビーチサッカー日本代表がFIFAビーチサッカーワールドカップで優勝する可能性もあるので、引き続き注目していきましょう。

スポーツの話題をドカンと全部盛り!
あなたの「知らなかった!」がここにあるかもしれない。有名なスポーツからニッチな競技まで、雑学や見どころをお届け中!

目次