ラクロスは日本ではまだマイナースポーツという印象を持たれがちですが、大学スポーツを中心に競技人口を着実に増やしている競技です。
世界を舞台に活躍する日本代表選手も誕生しており、近年ではオリンピック競技への正式復帰も話題で、国際的な注目度も上昇中。今回は、そんなラクロスについて幅広くご紹介します。
ラクロスってどんな競技?
ラクロスは、スティックとボールを使って得点を競うチームスポーツで「地上最速のチームスポーツ」とも称されるほど試合展開が非常に速いことが特徴です。
出典元:ワールドマイナースポーツ
先端に網の付いたスティック(クロス)でボールを運び、パスやシュートを繰り出しながら相手ゴールを目指します。
同じスポーツでありながら男女でプレースタイルは大きく異なります。男子ラクロスは身体接触が認められており、激しいボディチェックや空中戦が見どころ。
一方、女子ラクロスはコンタクトが制限されており、スピード、正確なパスワーク、戦術理解がより重要視されます。
ラクロスの基本ルール
ラクロスは、男子では1チーム10人、女子では12人で行われるのが一般的。ポジションはアタッカー、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴーリー(ゴールキーパー)に分かれ、それぞれに明確な役割があります。
試合はクオーター制で進行し、一定時間ごとに区切られます。中央で行われるフェイスオフから試合が始まり、得点後も同様に再開。ボールは基本的にクロスで扱い、手で触れることは禁止されています。
反則行為
ラクロスの反則行為には、スティックを使った危険なプレー、不正な身体接触、オフサイド、ホールディングなどがあります。
反則を犯した選手はペナルティとして一定時間退場となり、その間はチームが人数不利で戦わなければなりません。この数的不利な状況をどう守り、どう攻めるかもラクロスの戦術的な見どころの一つです。
使用される用具やコートの特徴について
ラクロスで最も重要な用具がクロス。クロスはシャフト(柄)とヘッド(網状部分)で構成されており、ポジションによって形状や長さが異なります。特にディフェンダー用のクロスは長く、相手のパスカットやシュートブロックに適しています。
ボールはゴム製で野球ボールよりやや小さく、非常に硬いのが特徴。シュートスピードは時速150kmを超えることもあり、安全面を考慮して男子選手はヘルメットやプロテクターを着用します。
コートはサッカー場に近い広さで、ゴールは地面に固定されており、背後を使ったプレーも多く見られます。
注目すべき国内外の代表選手たち
ラクロス界には世界的なスター選手が存在し、競技の魅力を高めています。
ここでは特に注目度の高い選手を紹介します。
アメリカ:Paul Rabil(ポール・ラビル)
出典元:Paul Rabil
モダンラクロス界の象徴的存在。メリーランド大学出身後、MLL(メジャーリーグラクロス)とPLL(プロラクロスリーグ)で活躍。特にPLLの共同創設者として、ラクロスの商業化・世界的普及に貢献しました。
選手としても攻撃力・シュート精度に優れ、MVPや得点王を複数回受賞。ラクロス界のスター選手として競技の認知拡大に大きな影響を与え、若手選手のロールモデルとしても知られています。
アメリカ:Lyle Thompson(ライル・トンプソン)
プロラクロス界のスター選手。シュート力・視野の広さ・試合を支配する創造力に優れ、NLL(ナショナルラクロスリーグ)やPLLで数々のMVPや得点王を獲得。
ネイティブ・アメリカン文化を競技に取り入れたプレースタイルでも注目され、兄のマイルズ・トンプソンとともに「トンプソン兄弟」として世界中のラクロスファンから尊敬されています。競技の普及や若手育成にも大きく貢献している人物。
アメリカ:Charlotte North(シャーロット・ノース)
出典元:Charlotte North
アメリカ女子ラクロス界を代表する攻撃的アタッカー。抜群の得点力とリーダーシップを発揮し、正確なシュートと優れたフィールドビジョンでチームをけん引。数々の大会で得点王やオールアメリカンに選出されています。
PLLでも活躍し、アメリカ国内外で注目を集める実力者。攻撃の起点としてチームに大きく貢献しており、次世代ラクロス選手の象徴的存在です。
ラクロスの歴史
ラクロスの起源は北米の先住民文化にあります。元々は宗教的儀式や部族間の交流、戦士の訓練として行われており、現在の競技とは規模も目的も異なっていました。
19世紀にカナダで近代スポーツとして体系化され、ルールが整備されたことで競技としての形が確立。その後アメリカの大学を中心に急速に普及し、競技レベルも飛躍的に向上しました。
20世紀以降はヨーロッパやオセアニア、アジアにも広まり、現在では国際連盟のもとで世界大会が開催されています。伝統と近代性が共存する点もラクロスの大きな特徴です。
日本と世界の競技人口は?
世界のラクロス競技人口は約100万人以上とされ、特にアメリカとカナダが中心。近年はイギリス、オーストラリア、ドイツなどでも競技人口が増加しています。
日本では1980年代に大学生を中心として競技が広まりました。現在では大学リーグを軸に高校、中学、社会人へと裾野が広がっています。男女ともに競技人口が多く、特に女子ラクロスのレベルは世界的にも高い評価を受けています。
「大学から始められる競技」である点は日本特有の特徴で、初心者でもトップレベルを目指せる環境が整っていることが競技人口増加の要因となっています。
ラクロスの魅力や注目ポイント
ラクロスの最大の魅力はスピード感と迫力、そして戦略性の高さです。攻守の切り替えが非常に速く、試合中に何度も流れが変わるため最後まで目が離せません。
また、個々の選手の創造性が発揮されやすい点も魅力です。トリッキーなパスや豪快なシュート、緻密なチーム戦術など、多様な見どころがあります。日本では競技人口がまだ伸びしろのある段階であり、今後の成長が期待されています。
まとめ
ここまで、ラクロスについてご紹介しました。
ラクロスは、長い歴史と文化的背景を持ちながら、現代スポーツとして進化を続けている競技です。スピード感あふれる試合展開と高い戦略性は、観る人もプレーする人も魅了します。
日本でも競技人口は着実に増加しており、国際舞台での活躍も期待されている注目のスポーツです。










