『ゴールボール』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

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『ゴールボール』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

「ゴールボール」は視覚に障がいのある選手が音だけを頼りにプレーするパラリンピック正式競技の1つ。その独特な世界観から、近年は障がい者スポーツの枠を超え、純粋な競技スポーツとして注目を集めています。

今回はそんなゴールボールのルールを始め、どんな競技なのか、魅力などについても詳しくご紹介します。

目次

ゴールボールってどんな競技?

ゴールボールは視覚障がい者のために考案されたチームスポーツで、視覚情報を一切使わず「音」と「触覚」だけでプレーします。

選手は全員目隠しを着用し、弱視や全盲など視力の違いに関係なく、全員が同じ条件で競技に臨みます。ボールの中には鈴が入っており、選手はその音の方向や強さから、ボールの位置やスピード、相手の動きを瞬時に判断。

シンプルに見えて、実際は高度な戦術とチームワークが求められる競技です。

ゴールボールの基本ルール

ゴールボールの試合は、12分ハーフ(前後半制)で行われ、前後半の間には3分間のハーフタイムが設けられます。ゴールボールの主な基本ルールは以下の通りです。

  • 1チーム3人でプレーし、最大3人まで交代可能
  • ボールは必ず床を転がして投げる(バウンド投球は禁止)
  • 投球したボールは、自陣のハイボールラインとローボールラインに触れてから相手コートへ入らなければならない
  • 相手ゴールにボールが完全に入ると1点
  • 得点後は失点したチームの攻撃から再開

出典元:Goalball Channel JAPAN

その他ルール

試合中は選手だけでなく観客も含め、会場内は原則として静粛が求められます。わずかな物音がプレーに影響するため、ゴールが決まった瞬間だけ大きな歓声が上がるという独特の雰囲気もゴールボールならでは。

使用される用具やコートの特徴について

ここではゴールボールで使用される用具やコートの特徴についてご説明します。

使用される用具

ボール直径約24cm、重さ約1.25kgの専用ボール 中に複数の鈴が入っており、転がることで音が鳴る
アイシェード(目隠し)視力の差をなくすため、全選手が着用 試合中に外れるとペナルティとなる
プロテクター膝、肘、腰、胸などを守る防具 全身でボールを止めるため、必須アイテム

コートの特徴

ゴールボールのコートサイズは縦18m✕横9mで、バレーボールコートと同じ広さです。コートの両端には横幅9mのゴールが設置されており、高さは約1.3m。ゴールが横一杯に広がっているため、守備では3人全員が連携してゴールを守る必要があります。

コート上にはロープをテープで固定したラインが敷設されており、このラインを足や手で触ることで、選手は自分の位置やコート内での距離感を把握します。

注目すべき国内外の代表選手たち

ゴールボールは世界的にも競技レベルが高く、中でもブラジルは男女ともに世界トップクラスで、特に男子は高い得点力とスピードで国際大会を席巻。日本も戦術理解と組織力に優れ、男女ともに常にメダル争いをする強豪国として知られています。

女子ではトルコが突出していますが、アメリカやリトアニア、カナダ、北欧諸国も常に上位争いに絡む強豪国です。ここでは、ゴールボールの注目選手をご紹介します。

日本:佐野優人(さの ゆうと)

日本男子ゴールボール代表の中心選手で、守備力と試合の流れを読む判断力が高評価。

2021年の東京パラリンピックでは5位入賞に貢献。2024年パリパラリンピックでは男子ゴールボールで日本初の金メダルを獲得し、決勝点を決める活躍を見せました。

世界大会でも好成績を収めており、日本ゴールボール界を牽引する実力者です。

ブラジル:Leomon Moreno Da Silva(レオモン・モレノ・ダ・シウバ)

出典元:Comitê Paralímpico Brasileiro

ブラジル男子ゴールボール界を代表するトップ選手。ブラジル代表として2012年ロンドンで銀、2016年リオで銅、2020年東京で金を獲得。2024年パリでも銅メダルに貢献するなど、4大会連続の表彰台を達成。

世界選手権でも複数回優勝し、世界大会でも金メダルを積み重ねるなど、国際大会で一貫して活躍。世界トップクラスのゴールボール選手です。

トルコ:Sevda Altunoluk(セブダ・アルトゥノルク)

出典元:BBC News Türkçe

トルコ女子ゴールボール界を代表する世界的スター選手。パラリンピックでは2016年リオ、2020年東京、そして2024年パリと3大会連続で金メダルを獲得。女子ゴールボール史上初の3度の金メダル制覇を成し遂げました。

抜群の得点力でも知られ、世界大会でも大会得点王になるなど活躍。2021年にはBBCの「世界の100人の女性」に選出され、競技を超えた影響力も持つ選手です。

ゴールボールの歴史

ゴールボールは、1946年にオーストリアとドイツで誕生しました。第二次世界大戦で視力を失った兵士たちのリハビリを目的として考案されたのが始まり。

出典元:夜盲界の異端児チャンネル

1976年のトロントパラリンピックで男子競技が正式採用され、1980年には女子競技も加わりました。その後ヨーロッパや南米を中心に競技が広まり、現在では世界中でプレーされています。

日本では1980年代に競技が紹介され、国際大会での活躍をきっかけに注目度が上昇。特に女子日本代表の世界的な成功が国内普及の大きな原動力となりました。

日本と世界の競技人口は?

世界全体のゴールボール競技人口は約4万人以上とされており、特に競技人口が多いのはヨーロッパと南米です。

日本国内の競技人口は数百人規模ですが、年々増加傾向にあります。学校教育や体験イベント、パラスポーツへの関心の高まりにより、若年層の参加も徐々に増えてきているようです。

男女ともに競技環境が整備されており、10代から40代以上まで幅広い世代がプレーしている点も特徴です。

ゴールボールの魅力や注目ポイント

ゴールボール最大の魅力は「見えないからこそ研ぎ澄まされる感覚」です。音だけを頼りに状況を把握し、瞬時に判断する能力は観る側にも強い緊張感を与えます。

また、チーム全員の連携が不可欠で、声掛けや信頼関係が勝敗を左右する点も魅力です。個人技とチームワークが高い次元で融合することで、他のスポーツにはない独特のドラマが生まれます。

出典元:tvk News Link【公式】

障がいの有無を超え、純粋に「スポーツとして面白い」と感じさせる点がゴールボールが多くの人を惹きつける理由ではないでしょうか。

まとめ

ここまで、ゴールボールのルールなどについてご紹介しました。

ゴールボールは、音と感覚だけで戦う非常に奥深く迫力のある競技です。競技人口はまだ多くありませんが、その魅力は確実に広がっています。

知れば知るほど引き込まれるゴールボールの世界に、皆さんもぜひ一度触れてみてはいかかでしょうか。

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