ゲートボールのルールとは?反則やボールの色に決まりはある?世界人口や歴史も調査!

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ゲートボールのルールとは?反則やボールの色に決まりはある?世界人口や歴史も調査!

幅広い年齢層の方がプレーすることが出来るスポーツであるゲートボール。名前自体は知っていても、どういうルールなのかは知らないという人も多いのではないでしょうか。世界的にはどれくらいプレーされているスポーツなのでしょうね。

今回はゲートボールのルールや世界人口、歴史について調査しました。

目次

ゲートボールに必要な用具

ゲートボールで用いる用具は、ボールを打つスティック(マレット)、合成樹脂製のボール、3本のゲート、ゴールポール、ゼッケン、カウンター、腕章などです。スティックは木製、プラスチック、金属製ですよ。ボールの色は、先攻チームが赤、後攻チームが白と規定されています。ボールの色でチームの区別をつけやすくする必要があるのですね。

ゲートボールの基本ルール

早速ゲートボールのルールについて紹介していきます。世界ゲートボール連合などもあり、世界ゲートボール選手権大会などの大会も開かれているゲートボール。公式ルールではチーム制で、1チーム5人(更に控え選手を3人まで登録可能)、くわえて専任監督を登録することができます。5人より少ない人数でプレーする場合は、1人が複数個のボールを持ちますよ。

ゲームではチームのプレイヤーが順番にボールを打っていくため、試合前にチーム内での打順を決める必要があります。試合は2チームで勝負しますよ。

試合の進め方

コイントスやじゃんけんなどで決めた先行、後攻の順番で試合を開始します。各プレイヤーは自分の持ち球を一つ持ち、最初に持ち球を打つのが先行チームの打順1番の選手。次に後攻チームの打順1番の選手が打ち、次いで先攻の2番、後攻の2番というように順番が進んでいきます。先攻の5番が終わった後は後攻の5番、後攻の5番が終わった後はまた先攻の1番に順番が戻りますよ。試合の展開によって、ボールを打つ権利「打権」が増えることがあり、一人の選手が一度ボールを打てば次の選手に変わると決まっている訳ではありません。打権を全て使い切ると次の選手に順番が回ります。

試合の目的

試合の目的は、相手チームよりも多くの得点を得ること。そして得点の方法は、「第1ゲート」「第2ゲート」「第3ゲート」の通過、そして「あがり」の達成です。各ゲートを通過させるとそれぞれ1点、あがりを達成すると2点が加点され、競技時間30分が終了した時点でのチームの合計点の大きさで勝敗が決まります。

第1ゲート

第1ゲートはスタートエリアにボールを置き、そこから狙います。ボールが第1ゲートをくぐった場合に「通過」となりますよ。第1ゲートを通過したボールはそれ以降「あがり」を達成するまでコートから取り除かれることはありませんが、第1ゲートの通過に失敗してしまうとそのボールはコートから取り除かれ、次の打順で再び第1ゲートの通過に挑戦しなければなりません。

第2ゲート

第1ゲートを通過したボールは、続いて第2ゲート通過を目指すことが出来ます。第2ゲートは、ボールが静止している位置から狙うことになります。ゲートはどちらからでも通過していい、というわけではなく、第1ゲートのある方からない方に向かってくぐらせると「通過」とみなされますよ。

第3ゲート

第2ゲートを通過したボールは、続いて第3ゲートを目指すことができます。第3ゲートも第2ゲート同様、ボールが静止している位置から狙います。第3ゲートは第1ゲートのない方からある方に向かってくぐらせると「通過」とみなされますよ。

ゴールポール

ゴールポールにボールをぶつけると「あがり」の達成となります。第3ゲートを通過したボールは、続いて「あがり」を目指すことができますよ。ゴールポールもボールが静止している位置から狙うことができますが、ゴールポールには方向の制約はありません。

1度「あがり」になったボールはその試合からは外れ、そのプレイヤーは打順からも飛ばされます。まさしくあがりというわけです。

「タッチ」

自分のボールを他のボールにぶつけると「タッチ」となります。タッチをした自分のボールと、された相手のボールが両方ともコート内にとどまった場合、「スパーク」という特殊な打ち方でタッチしたボールを動かすことになります。スパーク打撃の方法は以下の動画も参考にしてくださいね。

1度に複数のボールにタッチした場合は、タッチしたボール全てに対してスパーク打撃を行います。スパーク打撃は敵のボール、味方のボールを問わず行い、スパークによって起きた出来事はゲートの通過なども含めて全てゲームに反映されます。一度の打順で同じボールに二度以上タッチを行うことは出来ませんよ。

出展:公益財団法人日本ゲートボール連合

「アウトボール」

ボールをコートの外に出してしまったり、スパークなどでコートの外に出されたボールは「アウトボール」という扱いになります。アウトボールになったボールは次の打順が回ってきた時に、コートの10cm外からコートの中に打ち込みます。アウトボールを打ち込む際に他のボールにタッチすると再びアウトボールになり、アウトボールの打ち込みの際にゲートを通過やあがり達成をしても得点にはなりません。

「打権」

自分の打順が回ってきた時にボールを打てる回数が「打権」です。通常、打権は打順が回ってきた際に無条件でもらえる1打分のみですが、ゲート通過で点を得ると1打分、タッチをしてスパーク打撃が完了すると1打分(複数のボールにタッチした場合も1打分)打権を得られます。ゲート通過とタッチ・スパーク打撃を同時に行うと、一気に2打分の打権を獲得できます。一方で、打権が残っていても自分のボールをアウトボールにしたり、反則をした場合は打権を全て失ってしまいます。

「反則」

反則が行われた場合は、反則した選手のボールをアウトボールの扱いにする、及び場の状況を反則によって動く前の状態に戻すという処置が行われます。ゲートボールにおける反則は以下の通りです。

  • 打権発生の宣言から10秒以内ボールを打たない
  • スパークで相手のボールが10cm以上動かない
  • スパークで自分のボールが動いてしまう
  • 一度の打順で二度同じボールにタッチする
  • アウトボールをコートに打ち込む際に他のボールにタッチする
  • ボールを正規の方法以外で動かす

「反則」という字面ではあるものの、意図しないプレーで犯してしまうケースもゲートボールでは多いです。特に他人のボールをうっかり蹴ってしまうなどの事例は多く見られるので要注意ですよ。

試合終了のタイミングは?

基本的に、30分経過した後、後攻のチームの選手の打順が終わった時点で試合終了になります。30分を待たずして片方のチームの5人全員があがりを達成した場合は、30分を待たずに試合終了になりますよ。

同点で終えた場合は、スタートエリアから第1ゲートの通過を狙うPK戦を行い、それぞれ5人が打って通過した数で勝敗を決します。

ゲートボールの歴史や人口

ゲートボールの発祥は日本なんですよ。1947年に鈴木栄治さんが北海道芽室町で、クロッケーというスポーツをヒントに考案しました。当時の物資不足の中で遊び道具のない子供たちの為に考案されたものの、高度経済成長期に高齢者向けスポーツとして爆発的に流行、アジア各国にも普及していきました。

1984年に日本ゲートボール連合が発足、1986年に第1回世界ゲートボール選手権が開催されました。ゲートボールの世界人口は1000万人から1500万人とされています。

最後に

今回はゲートボールのルールや反則、ボールの色の決まり、世界人口や歴史について紹介しました。ゲートボールにはどうしても高齢者のスポーツという印象が根付いてしまっており、そのイメージの払拭のために2人制や3人制のゲートボールは「リレーション」と改名されているそうですよ。皆さんも是非一度遊んでみてくださいね。

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