『ヘディス』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

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『ヘディス』ルールは?代表選手はどんな人がいる?競技人口や歴史について紹介

世界には多くのマイナースポーツが存在しますが、その中の1つ「ヘディス」というスポーツはご存知でしょうか?まだ歴史も浅く、ユニークなスポーツなんです。

今回はそんなヘディスのルールを始め、代表選手や競技人口、歴史などについて詳しく調査しました。動画なども多く紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ヘディスってどんな競技?

ヘディス(HEADIS)は、サッカーの「ヘディング」と卓球の要素を組み合わせた新感覚スポーツ。卓球台を挟んで頭だけでボールを打ち合う競技です。

出典元:とれんとれんど

元々ヘディスはドイツの大学生が遊びとして始めたものでしたが、瞬く間に欧州の大学やクラブで広まったようです。2008年にはドイツで「HEADIS CUP」という公式トーナメントが行われ、スポーツ界で注目されるようになりました。

ヘディスの基本ルール

ヘディスのルールは卓球のルールとほぼ同じで、1対1のシングルスが主流です。1セット11点先取で、2セット先取した方が勝利。その際、10-10でデュース、2点差でセットが確定します。

サーブはまず自分コートで1回跳ね、相手コートで1回跳ね返るように行います。サーブは3ポイントごとに交代です。レシーブはノーバウンドのヘディングボレーも可能。ボールは頭以外に触れると相手の得点となりますが、卓球台には体のどの部分が触れても良く、台に乗ることも認められます。

使用される用具やコートの特徴について

ヘディスで使用されるボールは、直径15.9cmで重量約100gのゴム製ボールです。軽くて柔らかいので、頭で扱いやすく初心者でも楽しめます。

ヘディスのコートは、通常の卓球台と同サイズ(長さ2744mm✕幅1525mm✕高さ760mm)を使用し、ネットも同じ高さ(152.5mm)です。しかし、標準卓球とは異なる専用ネットが使用され、ボールの反発や安全性に配慮された設計となっています。

注目すべき国内外の代表選手たち

ヘディスはドイツ発祥のスポーツのため、競技人口や強豪国もヨーロッパ圏に集中しています。中でも発祥地ドイツは、世界ランキング上位選手の大半がドイツ人であり、世界大会などでは他国を圧倒する存在です。その次にスイス、オーストリアと続き、最近はチェコ共和国も勢いがあるようです。

アジアでは中国で最も普及しており、日本は中国に次ぐ第2位の普及国です。そんなヘディスの有名選手についてご紹介します。

ドイツ:Cornelius Döll(コルネリウス・ドゥール)

ヘディスの本場ドイツを代表するレジェンドであり、「Headsinfarkt(ヘッズインファルクト/頭部心筋梗塞)」というユニークなニックネームでも知られています。

多数の世界大会制覇やランキング1位の常連として、「The GOAT(史上最強)」とも称される存在です。

ドイツ:Sebastian Headdel(セバスチャン・ヘデル)

こちらもドイツのトップ選手。2017年の世界選手権チャンピオンで、世界ランキングでは常に上位をキープ。順調な成績推移で注目され続ける存在であり、圧倒的な安定感を持つ実力派です。

ドイツ:Pressure Pete(プレッシャー・ピート)

この選手も世界ランク3位に位置するドイツの選手。タフな試合状況でも集中力を切らさず、2018年にはワールドカップ初優勝を成し遂げるなど、「プレッシャーに強い選手」の象徴。

日本:ゴン鈴木(鈴木祐人)

2024年ヘディス世界大会で日本人初の優勝。卓球の技術(ドライブ、チキータ、回転打ち)を取り入れ、高回転・変化球を意識したヘディングが持ち味です。競技の普及・育成活動にも積極的で、日本ヘディス界をリードする中心的な存在です。

日本:平野伸幸

ヤマハ発動機で働きながら全日本選手権を 3連覇するなど、日本屈指のプレーヤー。

7種類の変幻自在なサーブを操り、「フジヤマ」と呼ばれる台上ボレーが代名詞。設立したクラブチーム「NOLD HEADIS CLUB」を通じて普及活動にも力を入れています。

ヘディスの歴史

2006年にドイツの大学生がサッカー場が使えない時、卓球台でヘディングを始めたことが起源。HEAD(頭)+TENNISで「HEADIS」と命名しました。

出典元:ゴン鈴木【ヘディング卓球】GONSUZUKI TV

ドイツを中心に大学の体育やクラブの中で広がり、2008年には「HEADIS CUP」などのトーナメントを開始。

日本には2016~2017年頃に導入され、2017年には第一回全日本ヘディス選手権が開催。徐々に全国規模で大会が開催されるようになりました。

そして2018年から「ヘディス世界選手権」が開催され、スロバキアや欧州で大会実績が積まれています。

日本と世界の競技人口は?

ヘディスの競技人口は世界規模では、主にヨーロッパを中心に約10万人にのぼると言われています。日本国内では2022年時点で、約300~500人程度と非常に小規模ですが、アジアでも中国に次ぐ2番目の普及度とされています。

性別・世代別では、サッカー経験者やヘディング経験のある若年層が中心のようです。男女ともプレー可能で、女性も楽しめる競技性が魅力ですね。発展初期段階にあるため、真剣に取り組めば代表になるチャンスが高いのではないでしょうか。

ヘディスの魅力や注目ポイント

ヘディスは卓球台とボールさえあればすぐに始められる手軽さで、初心者や女性でも楽しめます。台に乗ってヘディングやノーバウンドのボレーなどダイナミックでアクロバティックな動きも魅力的ですよね。

出典元:ゴン鈴木【ヘディング卓球】GONSUZUKI TV

ルールは単純ですが、戦略的要素も求められており、回転やスピード、コースを操るサーブやリターンが勝負を左右します。特にサーブ技術は重要です。

そしてまだ発展途上なスポーツのため、代表になれるチャンスが多いのではないでしょうか。特に日本国内ではまだまだ競技人口が少ないため、自分の可能性が広がりやすい環境です。

まとめ

ここまで、ヘディスのルールや魅力について詳しくご紹介しました。ヘディスは、卓球とサッカーの技術が融合したユニークなニュースポーツでありながら、戦略性・身体操作・アクロバティック性が融合した魅力ある競技です。ルールもシンプルでわかりやすいところがいいですよね。

日本ではまだ知名度が低いヘディスですが、新たな競技としての成長に期待しましょう!

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